現代は家屋やビル、マンションの老朽化が目立つようになり社会問題になっているのです。それは、こうした建造物は昭和の高度成長期に沢山建築され、それが築50年近くになってきて老朽化が目立つようになっているためです。外壁の崩落や、床が剥けるといった問題をはじめ、南海トラフなど大地震に耐えうることが出来ないと危惧されており、早急に解体し建て替えなどを行う必要があります。建て替えをしなくてもリノベーションやリフォームをし、耐震性を高める必要もあるのです。
だがすぐに着工と言うわけにはいきません。それは昭和の高度成長期建材にアスベストをたくさん吹き付けて、断熱性や耐アルカリに耐酸性、電気絶縁性などを持たせたためです。このアスベストは鉱物の一種で非常に繊細な微細な繊維であり、当時の現場で働いてた多くの人が知らぬ間に吸いこみ。長い年月をかけて中皮腫や肺がんを発症することが分かってきました。
そこで現代では使用が禁止され、リフォームや解体の前には必ず施主や工事業者、不動産業者がアスベスト検査を行うことが義務化されています。アスベストの検査はそれほど難しくなく自分で検体を採取し、検査業者に郵送するだけですぐに偏光顕微鏡を用いて定性分析や定量分析を行います。第五営業日までに報告書を郵送してくれる業者がほとんどで早急に検査が出来るようにもなって居ます。この報告書は、必ず労働基準監督署に提出しなければなりません。